二次会の雰囲気を大きく左右させるもの、それは費用。結婚式の二次会の収支は、最終的にプラスマイナスゼロのイメージで考えるのが基本。赤字にならない二次会をするためには、最初にしっかりと予算立てをしておきましょう。ゲストの会費による収入、演出などで必要な支出を見越して計画を立てていきます。
会費制が主流の二次会では収入のメインはゲストの会費となりますが、新郎新婦が負担をする場合もあります。「せっかく集まっていただくのだから、ギフトだけでも自分たちで用意する」「会費を負担するので、豪華な会場・演出にしてほしい」など、新郎新婦から希望があれば先に伝えておきましょう。
いずれにしても、予算内で行うことが前提です。誰かが補てんしなくても済むよう、赤字にならないよう気を付けましょう。
ふたりのために頑張ってくれている幹事に対して、フォローしていくのは新郎新婦の役目。打合せの回数が多ければ、その分交通費や食費がかかりますが、幹事は自分から言い出しにくいもの。「打合せ費用はトータルの会費から出してね」「少しだけどよかったら使って」「幹事の会費は少なめにしてね」など、声をかけるのは新郎新婦から。そのちょっとした気遣いで、幹事のテンションも上がります。
会場の規模や演出内容、人数、地域によってその会費は変わってきますが、目安は知っておきたいところ。関東では50名程度のパーティで、会場への支払いが約28.7万円。会場で、演出、ギフトなどを一括でオーダーしていればその金額内。演出などに別途予算があれば、さらにプラスになります。その総費用を予定の出席人数で計算し、会費を算出。男性と女性では、女性を少なめにするのが一般的。その割合については新郎新婦と相談をしましょう。
スケジュール上、会場を決めてからゲストへ招待状を送ることになるため、事前にある程度の出欠のリサーチは必要です。その人数の概算によって、はじめて予算の目安が見えてきます。
けれど、どんなに綿密に計画を立てていても、自分たちとは関係のないところで予定外のハプニングが発生してしまうもの。ゲストの出欠確認はそれだけでも大変ですが、頑張って出席を確認したにも関わらず、突然欠席する…なんていう人もいないわけではありません。新郎新婦による希望リサーチ(または予想)>招待状の返信>当日の出席者という3段階で、予定を立てておけば、予算の修正も少なくて済みます。
逆に、「欠席の連絡をしていたけれど、披露宴で誘われて…」「仕事が急に片付いて…」と突然出席するという人がいることもあります。
二次会ではどんな出費があるかを見ておきましょう。コンセプトをベースに、全体で調整をとりながら、総予算とずれが出ないようにしていきます。また予想外の出費に対応できるよう<雑費>という項目を設けておきましょう。
お金のことはしっかり明確にしておくことが基本。メインの会計係は1名とし、ゲスト人数が多い場合はアシスタントとして人を増やします。ひとりを窓口にすることで、お金の出入りをはっきりすることができます。最初に立てた予算をしっかり書き起こしておくのはもちろんのこと、購入したものについてはその都度必ずレシートや領収書をもらうこと。買い出しを何人かで分担して行う場合は、特に徹底しておきましょう。
最終的に、新郎新婦へ収支表と余った予算(あれば)を一緒に渡せれば、モヤモヤを残すことがありません。